薙が、人の顔を描くまでの流れを紹介します…
とりあえず、(一応)人間であり、もっともよく描くキャラである「薙」をメインに、
比較対照ということで他にもいろいろ平行しつつ紹介していきます。
ちなみにペン入れだとか色塗りだとかはしてません。顔の下書きだけ。

注)ハンドルネーム(描き手)の薙と、キャラクタ(描かれているキャラ)の薙が混在してややこしいので、
ここでは珍しく一人称を「私」にします。なんか恥ずかしいけどw



まずは輪郭から。

左上から右下にむかってしゅっしゅと。
薙は女性なので、全体的に丸みを帯びた感じに。

自分から進んで描くことは滅多にないので不慣れですが、男性だとこんな感じ。

頬骨の下あたりがちょっとくぼんでて、顎が尖った感じです。



ここから、頭全体の形を描きます。
頭をぐるりと描いていくと、そのまま首に繋がるので首もこの時に描いてしまいます。

額や、えらの部分がはみ出していますね。不思議ですね。

清書の時は、この時ひいた線からはみ出した部分は消してしまいます。
この時ひいた線が、実際の顔の形になります。

ちなみに線が薄いですが、これは髪とか描いた時に見えなくなるので消しやすいようにです。

うなじ側の首は頭を描けば自然に描けますが、喉側の首はあごの下あたりから。
男性の場合は、少し太めになります。

ここに限ったことではないですが、男性の体のラインは女性と比べて全体的に丸みを削った感じにします。



次は、正中線らしきものです。
頭を描くのとほとんど同時にやってしまうのですが、あえて分けてみました。


私の場合は、顔を立体的な卵形に見立てて、曲線を2本ひきます。
横の線は、左端のくぼみ(右目)からなんとなく、縦の線は頭のてっぺんからあごへ。
ここは男女や表情とかによる違い無しに描いてます。



次は、いよいよ目です。わけあって眉も一緒に描きます。
私は、いろんな表情を描いたり表現したりするのが好きです。
表情を出すにあたって、目が重要と言いますが、目だけでは表現できません。たぶん。
それに、誰だって、目が動けば眉も動きます。なので、私はこの2つはワンセットで考えてます。


と、あれこれ言ったわりには、難しい構造の目とかは描きませんw
下のまぶたも描いてないし…
でも、目が入ると、なんかいきなり命が吹き込まれたような感じがしませんか?w

ちなみに、位置は横の正中線に目の下端がくるようにしてます。
これは…ちょっと下すぎたかもしれない。

ここで描いてるのは薙なので、目はぱっちりしてます。
茜だとこんな感じ。

薙と違い、釣り目になってます。
また、薙より眉毛が薄いのですが、全体を薄くするのでなく、
内側を濃くしておくと美しく仕上がります(何

他のキャラではこんな感じ。

莢は垂れ目です。垂れ目は一歩間違えるとただ眠たそうなだけになるので危険。
タンホイザーは逆に、少し眠たそうな表情ですが、別に目そのものは
薙と同じ描き方でも十分描けます。眉が直線的で下がってると、それっぽくなります。
トルマリンはアンドロイドなので本来白目は無いのですが、私が描く場合、少し残したりしてます。
NAGIは薙より釣り目ですが、茜とは違います。釣り目だけどぱっちり系。

ちなみに、表情はこんな感じ。全部薙です。

ちゃんと表現できてますかねw

人間の表情は無限で、たとえば笑顔1つとってもいろんな笑顔がありますから、
私が描く表情もここに描いたものが全てではないですが、だいたいこんなところかなと。

ところで、上まぶたの線は何重にも重ねて太く濃くなっていますが、
これは伊達や酔狂ではなく、まつげによるものです。なので、まつげを強調しない男性は細めに描いてます。

逆に、眉毛は太くしてOK。描くキャラにもよるけど。
また、瞳が大きいほどかわいらしさが強調されるので、男性は小さめに描いてます。



次は鼻。

薙の鼻はこれだけです。鼻の頭に点のようなものを描いて終わり。
鼻の低いキャラ(東洋系)の鼻はたいていこれ。

鼻筋の通った茜はこんな感じに描いてます。

西洋系の顔立ちですね。

この描き方で鼻を描く場合は、両眉の延長上に鼻があることを意識して描いてます。
つまり、眉の延長線を描くような感じ。

基本的に私はこの2種類の鼻しか描きません。
タンホイザーのように、鼻そのものを描かないという例外はありますが…



次は口。

けっこう鼻のすぐ近くから描いてます。
なので、よく目と口が近づくんですよね。
これもそうなってしまってるので、失敗作です(何
目がもう少し上かも。

ところで口の中央が薄く(または完全に消えて)なっているのはマイブーム(何
上くちびるの赤い部分の中央は細くなっているので、それがルーツだと思うよ。

茜はこんな感じ。

口が小さいほうが女性的な顔になります。
薙は茜と違って女性らしい顔つきではないので、口は大きめです。

ということで、男性はさらに大きく。



口もかなり表情に影響を与えるので、実は微妙にこだわってます。

「怒った目」と「笑った口」を合わせたりするとまた面白い表情になります。
目だけ、口だけでも無限のバリエーションがあるのに加え、その組み合わせも無限大。
凄いですよね表情って。



さて、表情の話は終わって(何)、耳です…が、薙は隠れるので、髪と一緒に。

まぁ、普通に考えたら髪がかかって耳が全く隠れてしまう人は居ないと思いますが…

耳は、目じり(目の外側の尖った部分)が、耳の上端にくるようにします。
ちょうど自分の目じりから真横になぞっていけば、そこにあたると思います。
そうでないとメガネがかけられません。
絵では、さきほどひいた正中線が上端になるようにして描いてます。

髪はもう、知識と独創力との戦いです。
でもまぁ、実際にある髪型を少し大袈裟にしてみたり、
まとめて描いてみるだけでもけっこう描けます。

一応最初のほうで描いた頭はあくまで頭なので、髪はそれより少し外側になります。



あとは、無駄な線を消したりして終わりですな。

なんか、あんまうまくいってないような気がするな今回の絵w

私が顔を描く全体の流れはこんな感じです。
まぁ、まだまだ改善できるところが沢山あるので、これからいろいろと
描き方が変わっていくんでしょうが…しばらくしてからここを見て、
「うは、こんな描き方してたのかw」
なんて、ちょっと恥ずかしい気持ちになったりするのも一興かと思ってこんなことをやってみました。


しかし、自分のこと「私」っていうの、なんか疲れたなw